「サロンの新規集客」クチコミだけが集客の役割ではない
毎月の勉強会は、美容師さんの目の輝きで、興味&関心レベルがよくわかります
「アッ、今興味レベル下がったな~」や「アッ、集中力すごいな!」という感じです・・・・
美容師さんの集中力が弱まってきたり、興味レベルが低下してきた際に、
私がたまにやる事があります・・・・
それは「頭の中で同時に考えさせる」という事?!
これは勉強以外にも応用可能ですので
今日はその事象などを「リピートの応用」としてお話ししていきます
「新規集客!」のみがクチコミの役割と思ってませんか?
「お客様のクチコミ」を上手に活用できないか?
というと、ほとんどの美容師さんが「拡散?」「新規集客?」のイメージを持たれます
しかし、クチコミというのは「顧客リピート」にも絶対に欠かせない顧客行動なんです!
「エビングハウスの忘却曲線という法則」を聞いたことございますか?
人は見たり聞いたりした事を、20分後には42%、24時間後には74%という
驚異的なスピードで忘却していきます!
しかし、忘却中に再度記憶に蘇った情報は、
その後忘却スピードがかなり鈍化いたします!
なので、必ず”復習が大切”になってきます!
顧客リピートに欠かせないこと?
それは「思い出してもらう」という行為そのものです!
そのためには、商品やサービスの記憶をしっかり定着させてもらう必要があります
実は、美容室で体験した事や使用したサービス、利用したお店のクチコミするという行為は
その時の記憶を再び蘇らせるという行為にあたります
つまりは、”クチコミする側の記憶強化をもたらす事”につながっていくのです!
美容師にも「クチコミを躊躇してしまう」人がいます
一方で、私たちが思っている以上にお客様はクチコミしてくれないのが現実かもしれません!
その理由の1つが「相手の無関心状態」だった時の恐れなんです
ホントによっぽどの興味がない限り、人は他人の話を真剣に聞こうとしません!
いや、聞けないと言った方がいいかもしれません!
例えば、
「あのさ~、昨日行った蕎麦屋さん美味しかった・・・・」
というクチコミが見つけたとしましょう
すると、クチコミを見ている人の頭の中では次々と思考の連鎖が起こり始めるんですよ!
良くありませんか?
『蕎麦屋~!、そういえばこの前行ったそば屋さんメチャクチャ美味しかったなぁ。あの駅前の・・』
『あ、駅前と言えば!今度の勉強会の場所、早く予約しておかないと!すっかり忘れてたな!』
『ところで、勉強会は何人来るんだろう?確認しておかないと・・・』
『さてと、いつ確認しようかな?早く電話しないとな・・』
『んー、早く電話したいのにな~・・・』
というように、クチコミをしている側から出た「蕎麦屋」というキーワードを起点に、
次々と思考の連鎖&飛躍が頭の中で繰り広げられる訳です!
クチコミをしている側がこの状況を目の当たりにしたら
「えッ、自分の話に全く興味が無いみたいだ・・・」
ということを感じてしまい、話が終わってしまうのではないでしょうか?
ヒトって「相手の興味が薄いな~」と感じると、それからは”積極的なクチコミ”をする確率はかなり減少します
では、この「思考の連鎖」を止めるには?
そうなんです!人って別に興味がないわけじゃない。
ところが、相手に思考の連鎖が起こってしまうことで、興味がないような感じになってしまう!
しかし、この連鎖を「破る奥の手」があります
それは「聞いたり見たり以外の感覚から同時入力をする」ということです
クチコミというのは、当然聴覚と視覚がほぼ主体となります
感覚器から入力される情報というのは、思考と切り離す事が可能なので
「お客様の話をなんとなく聞いている感じをを装いつつ、頭の中では別の事を考えている」
という事が可能になる訳です
ところが、聴覚と同時に視覚からの情報を入力した時、この行為が出来なくなります。
先程の「蕎麦屋→駅前→勉強会予約→人数→電話がしたい」という
思考の連鎖が進んでいったクチコミに
「ここの美容室だけど・・・・」と、ご紹介カードを手渡したらどうなるでしょう?
「あッ、ここねぇ~へエ~!」
と、思考の連鎖が一時的ですがストップし、クチコミの内容に意識が向くのです!
視覚の他、味覚でも嗅覚でも触覚でも全くかまいません
とにかく、聴覚や視覚以外の感覚を同時に始動させることが大切です
なぜなら、「自分の話を聞いてくれているという安心感」が生まれ、
再びクチコミが活発になってくるからです
感覚から情報をお客様に提供している?
先程の「クチコミによる記憶強化」を行うために、
やらなければいけない事、ご理解いただけたでしょうか?
つまり、それは
クチコミして下さるお客様に対して、「聴覚や視覚以外で伝達する」情報源を提供しているか?
という事になります
視覚を活用する「パンフレットやポイントカード」の他に
触ってもらうためのサンプル(触覚)、嗅いだり食べたりしてもらうサンプル(嗅覚・味覚)を
クチコミをされる方のお客様に意図的にお渡ししてみてください
どんな方でも、自分の話を聞いてくれる人には熱心に話すものです
クチコミを聞いてくれている!見てくれている!という安心感でしっかりとクチコミをして頂き、
クチコミをしつつ、「記憶の強化を行ってもらう」・・・・
そのためには、このような創意工夫が有効的なのです
是非、サロンでお試しください
要点チェック☑
☑チェック1 一つの感覚を使っている際、他の感覚を作動させると「頭の連鎖がストップ」されますよ!
☑チェック2 「思考の連鎖」からクチコミを止めてはいませんか?導線づくりを工夫してみましょう!