北風と太陽にまなぶ セミナーの意義を声高に叫ぶよりも大事なこと
【北風と太陽】
「セミナーを受ける意義」を声高に説教するよりも、
アメ玉で釣る方が受講意欲が高いこともある。
先日、知人の「カットセミナー」に参加して思いました。
「学ぶことって、楽しいはず」なのに・・・。
そう、一般的にですが
セミナーの主催者からは「受講者の満足度」が求められ、
研修の主催者からは「受講者の成長、成果」が求められます。
それは確かに正しいことなんですが・・・。
ここから妙な思い込みが生まれることって意外に多い気がします。
(※今回のセミナーもそうでしたが・・・)
「研修ではふざけちゃいけない」とか
「受講者に学びの動機づけをしなければ・・・」とか。
人間、外から「動機づけ」されたら反発するものです。
「学びたい」と思うタイミングは人それぞれで、他人が操作できるものではけっしてありません。
でも「楽しかった」というのは次の動機を引き出すんですよね。
楽しい話や仕掛けは他人が与えたものでも、「楽しかった」というのは自分の中で発生する気持ちなので。
ギャグや小話じゃなくていいんです。
「わからなかったことが、わかった!」というのも楽しさ、面白さのひとつです。
もっとも、受講するときの気分が最初からネガティブだと
面白いところが耳に入らないので、
講師や主催者としては「気分を下げる要素を取り除く」工夫が必要になります。
アクセスのしやすさとか、受講時間とか、聞きやすさとか、
ストレスにならない程度の難易度とか、
(結構ここが重要で考える必要があるんですが。ただ笑わせてるだけじゃない!?)
最後の手段として・・・・アメ玉で釣って連れてくるとか(笑!)
こういう小さな工夫を重ねることで
楽しめて、学ぶ意欲が湧いて、結果的に成果につながるんだと自分は思っております。
「学ぶ意義を説教することがけっして必要」とは限らないことは確かですから。