買う理由、買わない理由
買う理由、買わない理由
さて、あなたはお客様が商品を買う時の感情を理解していますか?
「買う理由」、「買わない理由」を一人づつお客様の顔を思い浮かべて、先ずは書き出してみましょう。
必ず、お客様の顔を思い浮かべて、お客様の言葉で書くようにします。
ここがポイント! です。
たまに、自分の言葉で書いてしまう人がいますが、残念ながらNGです。
理由は、お客様の感情を理解したいからです。
あなたの解釈を知りたいわけではないのです。
※くれぐれもご注意ください。
「買う理由」は、買う前に聞いたものと、買った後で聞いたもので、全く違う場合があります。
出来れば、買う前に聞いたものの方が、参考になります。
必ず、ヒアリングを行ったり、アンケートを取るようにして、お客様の言葉を集めるようにしましょう。
また、契約の時に確認してもいいでしょう。
「今回、なぜ契約いただけたのですか?」
このように、確認をして、「ぜひ、今後に活かしたいのでご意見をください。」と、
お客様の言葉を集めるようにしましょう。
お客様は、意外といろいろ教えてくれます。
また、お客様が勘違いしている場合もあります。
それも含めて、貴重なデータとなります。書けるだけ、書き出しましょう。
買わない理由を買う理由に変換できないか?
書けるだけ書き出したら、それぞれのトップ3に〇をつけましょう!
- なぜ買うのか?
- なぜ買わないのか?
その顧客の心理のトップ3を理解して、傾向をまず読み解きましょう。
「買う理由」はあなたの商品の強みです。
それを、お客様が何と言ってくれているのか?
それを知ることは、非常に重要なんです。
あなたが考えている強みと、お客様が言っている言葉に、ズレがあれば、
あなたのトークがどこか、おかしい可能性があるのです!
逆に、あなたが強みだと認識していないことを、買う理由にしているケースがあるはずです。
実は、それは隠れた強みなので、強化することで、大きな強みになる可能性があります。
次に、買わない理由を見ながら、買わない理由を潰していきます。
もし、あなたの商品の買わない理由を全て潰すことができたら、お客様は、買うしかなくなります!
また、多くは、あなたのトークミスから、引き起こされたと考えてみます。
「事前に潰せなかったか?」ということです。
例えば、「高い」という買わない理由があるとします。
「高い」という言葉は、実は不思議な言葉でして、何かと比較しない限り、発生しない言葉です。
お客様は、何かと比較して、高いと言っているはずなのです。
まずは、それを明確に理解します。
- A店と比較して高いのか?
- 自分の予算と比較して高いのか?
- 性能と比較して高いのか?
- 単に値引きを要求して高いと言っているのか?
- 断り文句として高いと言っているのか?
「高い」という言葉を、より具体的な言葉に変換します。
同様に、「良い」「悪い」なども、抽象度の高い言葉です。
全て、具体的な言葉に置き換えます!
そうして行かないと、真実が見えてきません。
具体化するということが重要です。
具体化をすることで、例えば、A店の商品と比較して、高いと言われていることが分かったとします。
ところが、その商品とは、比較して欲しくないほど、性能に違いがあるとします。
つまり、A店の商品は、性能が低いから安く、あなたの商品は性能が良いから、高いとします。
もし、あなたがそれをお客様に指摘されてから、説得していたとしたら、あなたの負けです!
トークミスです!!
事前に全て潰してからしか、料金を言ってはダメなのです!
実は、多くの人がトークミスを平然とやっています!
料金は最後の最後です。
事前に潰してから、料金を言えばいいだけなのです。
例えば、「よくA店の商品と比較して高いとかいうバカな人がいますが、全く別もんなんですよ、…実は、…」と、
あなたが話をしておけば、A店の商品と比較して高いという話は、無くなるはずなのです。
このように、買わない理由をあなたのトークで事前に潰せないか、考えていくことができるのです。
また、買う理由で、買わない理由を潰せないかと考えます。
多くの場合、
買う理由の中に、買わない理由を薄めることができる、
若しくは排除できるものがあったりします。
それを、トークに織り交ぜられていない、若しくは考えられていない場合に、
お客様に「No」という言葉を言わせているのです。
また、話す順番も重要です。
どの順番で話すことで、買う理由が強まり、買わない理由を薄めることができるのか?
考えてみましょう!
ぜひ、買う理由・買わない理由を書き出して、ワークをやってみてください。