『戦国時代 美容室の競争』値引きしても喜ばれない美容師
『過当競争 美容室の戦国時代』値引きしても喜ばれないケース
美容室ってリピーターを作るための
仕掛けが非常に強い特長がありますね。
大部分の美容室は
特に仕掛けづくりを必ずしています。
よく「公式サイトからの予約が一番安いですよ」
と、声をかけてくる
美容室があるくらいですから・・・。
まあ、コレもわたしの感覚だと
全く魅力的ではありません
最も安いと言いつつ、他の予約サイトと
料金が同じなんてことはよくあります。
（嘘はついてませんが）
しかも、新規飛び込みで来る人などは
多少安くてもたいした意味は無いんですよ。
例えばですがホットペッパービューティーから
予約を取ると、ポイントが２Pたまりますよね
言うまでもないですが、このポイントはホットペッパーのサイトから
美容室の買い物にも使える訳です。
ですから美容室の公式サイトから予約を取って、
ちょこっと安い金額になり、その美容室でしか使えない
ポイントをもらうくらいなら、
予約サイトを使った方がメリットが大きいんです。
美容室でも、ホテルの宿泊などで一時期流行した
「クオカード付きパック」特典などがあればいいなと思っております
知らない人のために解説をすると、5,000円で泊まれるホテルがあった場合に、
「1,000円分のクオカードをプレゼント！」というプランが6,000円で予約できるんです。
普通に考えると全く意味が無いように感じると思いますが、
5,000円だろうが6,000円だろうが、会社に領収書を出せば全額負担してもらえる訳ですよ
ですが、6,000円のプランの場合は自分の手元にクオカードが残る。
このクオカードは実質、自分のお金として使うことができますから、
出張先のホテルを自分で選べる会社員は、クオカード付きのプランを
予約することでちょこっとお小遣いを増やしていたんです。
（最近だと、金額が少し高くなる代わりにポイントが10倍になるプランが似たような役割ですね）
税務の申告の際に、コレが良いか悪いかは一旦、置いておきます(笑)。
ただ、お客さんのメリットを考えるって、こういうことだと思うんです。
『予約サイトにお金を取られたくないから、自社サイトから直接、予約をして欲しい。
だから、自社サイトから予約をしてくれたら、その分は金額を安くしておきますよ。』
コレは一見、理に適っているようですが、
先ほど言ったように金額が安いことはメリットになるとは限らないんです。
▼ 技術があればお客様が来てくれると勘違いしている美容師 ▼
囲い込みがうまくいっている美容室は、金額ではなくて「待遇」を変えるんですよ。
お昼から来店された方にはウェルカムコーヒーを飲むことができるとか、
夜お仕事帰りのお客様が来店された方にはマッサージORヘッドスパ体験が遅い時間でもＯＫとか、
最後のご来店の方は、グレードアップしてくれるとか、
こういったサービスを提供します。
すると、お昼の際に早い時間にお店に着いた人が、コーヒーをゆっくり飲めみながら雑誌など
を片手に待合室で待っていられるたり、会員になっているその美容室なら先にヘッドスパやマッサージを
受けてその日の疲れを一気にクルーダウンできる……といった、替えの効かない
メリットを受けられる訳です。
お客さんの囲い込みは、単純に金額を下げるだけではまず、うまくいきません。
本当に喜ばれる、必要とされることが何かを考えなきゃなりませんね。
