【ビジネススキル】メンタルを鍛えるよりも先にコレを。
先日、サロンオーナーよりこんな相談を受けました。
・「お客様の前だと、カタくなってしまうんです」
・「サービス業なのに、話すのが苦手なんです」
以前にも同業者の方からときどき相談される内容。(笑う!)
「どうすればこんな自分を変えられるでしょうか?」というニュアンスで。
ところが、そんな相談を私に話してくる様子からは「カタいなぁ~」とも「話し下手?」とも思えないんですよね。
いたって普通です。私と話すときは自然なのにお客様の前では「自然じゃなくなる?」ということは、
原因はご本人ではなくもしかするとその先にあるんじゃないですかね?
そう思っていろいろ伺ってみると、やっぱりそうでした。
「買ってください営業」をしているんです。
話し方とか振る舞い方というのは相手との力関係に左右されます。
「お願いですから商品を買ってください」的な営業トークをしてしまうと、
その時点で自分を下に位置づけてしまうわけです。
で、いろいろ気を遣いながら、遠慮しながら、防御しながら話すのでとても不自然になってしまう訳。。。
この状況で「自然な話し方」を演じるのは相当なエネルギーとストレスになります。
・・・というか無駄な努力に終わります。
「あがり症」とか「対人恐怖症」といった、メンタルの問題ではないことがほとんど。
お客様との力関係や上下関係という仕組みの問題なんです。
なので、お客様との関係を変えましょう。
少なくとも対等な関係を築きましょう。
人はモノを与えた側が上に立つもの。
「買ってください」と言ったら下になるのです。
つまり、何か与える側になればいいのです。
たとえば「情報」が良いでしょう。
美容業界の最新情報とか、裏情報、ライバル店の動向などを小出しにすることで、
「買ってもらいたい人」ではなく「役に立つ情報をくれる人」になります。
するとお客様の態度がコロッと変わります。
いままでほとんど聞いてもくれなかったお客様が、耳を傾けて聞いてくれるようになります。
こうなれば、もうビビることも緊張することもないですよね。
普段の自然な話し方ができるようになります。
「情報を与えて主導権を握る。」
メンタルを鍛えたり愛想笑いの練習をしたりするよりも、
相手との力関係(仕組み)を変える方が先というお話でした。
要点チェック☑
チェック1 対面販売や対面サービスでは、パワーバランスを考えて相手に合った情報を提供しましょう。
チェック2 広告は”3B法則”(Beauty/Beast/Baby)が常識ですが、会話でも有効です。是非一考してみてください。