【素朴な疑問?】美容室の『値決め』で利益は大きく変わるのか。

今やすっかり広く普及している「定額制動画配信サービス。」

特別に選んだ理由は無かったんですが、

 

わたしは2年以上前から「hulu」に加入してます。

ところが最近、購入したテレビが「ネットフリックス」と連携していまして

 

そちらに切り替えようかなと思っていた矢先に、巨人戦の全試合中継がhuluでスタート。

月額料金も税込1,026円とリーズナブルな価格なので、継続すること決断。

 

 

ところがです!

ふと気付いたんです!「巨人が主催する試合は」

全試合が中継だったのです。

 

 

つまり、半分の野球試合は見られない(相手方の主催のため)。

 

なるほど…。と。

 

そこでスポーツ中継を強みにしている「DAZN」を調査。

こちらは税込1,925円。

金額はほぼ倍ですが、全試合中継に対応しています。

見られるスポーツが倍になって料金も倍…。

 

野球以外にもサッカーやテニス、
モータースポーツ、サーフィンなど、様々なスポーツ動画が「DAZN」では配信されており、

月額会員になると全てを見ることが可能に。

 

 

しかし、自分はおそらくですが加入しても限定的なスポーツしか見ないと思い・・・。

それでも料金は一緒です。

 

 

「なんだろ。この何かもったいない感じが。」

「hulu」ならさらに映画も見られるのが、なぁ…と。

 

今日はこの月額1,000円?それとも2,000円?か

月額料金で迷走するヒトの心理から、

 

「価格設定について考えてみる」

というテーマについて、考えてみたいと思います。

 


 

 

STEP.〈価格に関する人の心理〉

月額の固定料金で様々なサービスが受けられるというのは、

非常に便利でおトクさがある反面、サービスの一部分しか利用しない人にとっては、

割高にも感じてしまいます。

 

 

このような場合、欲しくなるのは、

「○○だけしか見られない割引プラン」です

「スポーツを一種類しか見られないのであれば半額プラン!」

という選択肢があれば迷わず私は選択します。

 

 

ところが、こちらのプランを導入しますと加入者は確実に増えますが、

客単価は確実に下がります!

例えば現在、月額料金を2,000円を払っている方が

一種類のスポーツしか見てないので…という人は、当然安いプランに変更されます。

 

利用者が増える分、メンテナンスやトラブル対応などのサポート部分に費用が確実に増えてしまうのに、

売上高は下がるかもしれない。

 

 

このリスクを考えますと、割引プラン等で加入者が増やしたところで
マイナスに生じるはずです。

 

 

もし仮に、美容室のコース毎に別売りのオプションプランを作るのであれば、

初期の価格設定がとても重要になってきます。

現在、1人あたり8,000円のカット+カラーコースで利益が出るラインと考えるならば、

 

 

1つのオプション(トリートメント、ヘッドスパなど)に対して8,000円未満、

全コース共通のフルオプションを20,000円未満に
設定するという方法もアリかなと。

わたしのように一種類のオプションしか必要のない人の多くは、

「オプションを全てするお客様と1つのオプションしかしないお客様の料金が同じなのは不公平」

という発想で現在の8,000円に大きな不満を持つものなんです。

 

 

 

ですから、全てのオプションが20,000円未満であれば公平さを感じるので、

8,000円未満を払ってもOKだったりします。

この全く合理的ではない考え方ですが、

「人と比べて」の損得で判断するのが人間の面白いところ。

 

 

この価格設定なら1つのオプションで8,000円未満を選んでもらえた時点でOK、

記念日などで20,000円未満のオプションを選んでもらえればそのぶんはまるまる利益になります。

トータルの加入者は今よりも減りますが、

利益はこの方が間違いなく増えます。

 

 

『値決め』ってホントに人の心理が入ってくるので余計複雑。

 

 

皆さんも普段の生活で買い物に迷った時は、こういった様々な心理が
自分の中で働いてますので、ココを分析すると『値決め』のヒントが見つかるはず。

同じ商材やサービスでも値段設定だけで利益が大きく変わりますから、

 

簡単に考えてはいけません。

今一度、美容室の値段を検討してみてください。

 

 

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