怠け者の店長とわたしの関係
怠け者の店長
以前ある美容室店に、一見すると怠け者な店長がいました。
私はその店長の下で働いていたスタッフの話を伺ったのですが、その店長はとにかく、
いかにちゃんと休めるようにするかを考えているように見えました・・・・と
もちろん、売り上げを取ることには意識がちゃんと高い方でしたから、
売り上げを落とすようなことはありません。
でも、自分の休憩時間や休みはなんとしても確保しようという意識が強くて、
忙しい時でもいかに休憩をうまく回すかを出勤時からずっと考えているようなイメージ・・・・
スタッフは最初の頃、「なんだか怠け者っぽいなぁ」と感じていたそうです
でもずっと一緒に働いていると、あることに気づきます。
そのスタッフを含めた全員が、やたらと働きやすいのです!
その店長は自分の休憩時間や休みを確保することに全力を傾けていましたが、
そうするために、スタッフもちゃんと休めるようにしていました。
例えば、自分が休憩時間を目一杯取るためにも、スタッフにも同じように目一杯休憩をさせるのです
早く戻ってこようものなら、「休憩は休憩なんだから、ちゃんと休んで」と言ってきます
途中お客様の来店があって、どうしても戻らざるを得ないような場合でも、
「さっきは呼んでごめんね。接客が終わったみたいだから、残り時間休憩してきて」と
きちんと時間通りの休憩を取らせてくれます
またシフトの休みに関しても、連休が欲しいと言うスタッフがいれば
調整して連休をどんどん与えていきます。その分店長も、「旅行に行ってくる」と
連休を取るのですが、スタッフ全員が快く送り出します。
店長が旅行に行ってくれれば、自分たちも旅行に行きやすいからです
そんな状態なので、店長がしっかり休んでも誰も文句など言うこともなく、
ちゃんと休めて精神的にも楽になり、売り上げもしっかり取れていたのですね
(言うまでもなく売り上げを取るためにやるべきことは、しっかりやっています)
個人的には、これってある種の才能なんじゃないかと思っています!
ほとんどのスタッフは集中してしまうと、つい仕事を休まずにどんどん先へ進めたくなってしまいがちです
売り上げを上げたいという時も、なるべく休まずに店頭に立っている方が売り上げは取りやすいので、
休んでも自分は店頭に立ちたいと思っていたようなタイプが美容師は多いかんじがします
でもそれだと、周りのスタッフは辛いと思います
店長というその店で一番立場が上の人が、休むことに対して意識が希薄だと、
周りのスタッフはプレッシャーを感じてしまいます。休みを取って遊びに行くという時でも、
なんとなく言いにくい気がしてしまう。休憩時間も、
なんとなく早く戻ってこなければいけない気がしてしまう
そういう積み重ねが溜まっていくと、どんどん精神的にもキツくなり、
「休みもちゃんと休めない」みたいなことがずっと続いていきます
結果として、働きにくい職場になり、売り上げを取ることもしんどくなる気がするのです
私はそういうことをしてしまっていたのかもしれないなと、反省させられた経験があります
☟「働かない店長」と「スタイリストの捏造」はどちらも◯◯から生まれる件☟
怠けることを推奨するわけではありません。
休むなら休むことに全力を注ぐこともまた、マネジメントをしてく上では大事
なことじゃないかという話です・・・
☞最後にまとめになります
①シフト管理や時間管理するというマネジメントもひとつの大きな才能!
②何事にも全力で取り組む姿勢は、他のスタッフにも影響を与える