顧客の多い美容師は、「よろこびの伝えかた」がとても上手な人が多い.
喜びの伝え方
顧客の多い美容師というのは、
「喜びの伝え方」がうまいなぁ~と感じることがとても多いように思います。
ここでいう喜びというのは、”美容師自身が感じる喜び”のことです。
その喜びをお客様に伝えることで、お客様の満足感を増やそうというわけですが、それが上手な人が多いです。
例えば、
お客様が悩んで悩んでようやく購入してくれたお店の商品があったとします。
そこで多くの美容師は、
「うちで買ってもらえて嬉しいです」や「お客様に合うものが見つかってよかったです」
といったことを口にします。
これが決して悪いとは思いませんが、このような喜びの声は、
「買ってもらえて嬉しい」という喜びの声になっています。
一方、顧客の多い美容師はこういう風に喜びの声を伝えてきます。
「とても楽しい時間を過ごさせていただきました」
「お客様と話していてなんだか元気をもらえました」
「接客のことを忘れてつい話し込んじゃいました」
というような感じです。
これも喜びの声には違いないのですが、
言っている対象が「商品を買ってもらえたこと」ではなくて、
「お客様と接したこと」になっているのがお分かりいただけるでしょうか?
同じ喜びを伝えるのでも、全く違うことを伝えているのです。
顧客の多い美容師ほど、お客様が接客に何を求めているのかを理解しているから、
こうした言葉を選ぶようになるのですね。
だからなのか、顧客の多い美容師は、売れなかった時にも喜びの声を発します。
「今日は久々にじっくり話せて楽しかったです」
「元気なお顔が見れてよかったです」
「旅行の話が聞けて私も嬉しかったです」
こうした言葉によって、例えその場で購入に至らなかったとしても、
お客様は「またあの人に会いたい」と思ってくれ、再来店をしてくれることが増えてきます。
買ってもらって嬉しいというのは、あくまで、売り上げ的な側面からの話です。
それはお客様にとっては関係のないことであり、そこを喜ばれても、
「売れたのが嬉しいんですね」と思われてしまうかもしれません。
それよりも伝えるべき喜びの声というのはどんなものなのか?
ぜひ普段の自分の言葉を振り返って考えてみてください。
- ・お客様に美容師としての喜びの声を伝えることに、どんな意味がありますか?
- ・どんな喜びの声をお客様に日々伝えてますか?